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哀華の部屋


[14] 慣れぬ事
詩人:哀華 [投票][編集]

わかってる
わかってた

そこの円の縁取り
ただの悪戯だと

寂しいだなんて
まるで嘘なのさ

心配のしあいっこ
いまだ慣れぬ事
そればかり

昨日も
今日も
明日だって
ただ消えたいだけ

慣れぬ事

そればかり

愛した背中は
海の藻屑に
なり果てて

おいでと
手を振る

やっとお迎え
消えることができる

やっとお迎え
逃げることができる

左手を千切って
髪の毛を千切って

私は
私は

消えてしまおう
あの海の底

二度と
触れることない
その背中
思い出して

2004/06/01 (Tue)

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