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哀華の部屋


[198] 不愉快な汗
詩人:哀華 [投票][編集]

気がつけば
なんだか異常に
不愉快な汗で

無意識に四日前の
自問自答を
繰り返していて
生きていても
いい時間を
数えていた

額のあたりに
金槌を打たれた
鈍痛を覚えてる

体はまるで
ゴムのようで
泣きやまない肌を
右手で何度も
拭っていた

愛しているとか
いないとか
一日に何度も
死にたくなるだとか

実際私には
関係のない話

心底疲れていた

今ここから
空に飛ぶ準備

致死量を調べて
汚い部屋の中で
消えてしまおう

誰も
気づかないさ

彼女は
暑さに腐臭を放つ
体を見つけた時
よかったねと
笑うだろう

心底嬉しそうに
心底楽しそうに

2005/06/22 (Wed)

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