ホーム > 詩人の部屋 > 哀華の部屋 > クダサイ。

哀華の部屋


[40] クダサイ。
詩人:哀華 [投票][編集]

ああ僕たちは
くたびれて

飛んだり
走ったり出来ないの

今はただ
眠りたいだけ
フリ返ることもせず
風に飛ぶ淋しき歌の
程が違うと知りました

幾度目かの心配に
手を払いのける事で
自分を守っていました

青白い頬は
青白い頬は
最期を
予感していたはずで

低く
低く
垂れ込める物は
可哀想な
私の涙と
知りました

愛をください
どんな形でも
よいのです

愛をください
自ら愛すこと
できぬから

2004/06/25 (Fri)

前頁] [哀華の部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -