詩人:哀華 | [投票][編集] |
今、この道を破いた
一人きりの
寂しそうな左手に
小さなあきらめと
小さな夢を掴んでは
なにも無いと
呟いていて
嘆いていて
人間など所詮
悲しい物でしょう?
今だって
汚い私が
私の奥で
交わってる
この部屋
酷く寒いのさ
この部屋
酷く湿ってる
必ずしも
繋がったという
現実が
必要なのですか?
空間の中で弾けた
正義も
悪も何もかも
終わったと思えば
楽になれますか?
私たちが
産み出した物を
私たちが
愛せないなんて
なんてそれは
悲しい運命
なんでしょうか
サディスティックな笑みで
一人ビデオなんて
見ていたのさ
狂った常識に
ライターで火をつけ
灰皿で燃やしていた
暑い暑い
蝉などいらぬ
うるさいうるさい
愛などいらぬよ
もう
いらぬよ