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哀華の部屋


[50] 金色の樹海
詩人:哀華 [投票][編集]

迷い
はぐれた
金色の樹海

出ることを拒めず
歩くさまは
汚く剥がれた
塗り絵に酷似して

そこは
忘却の通り道。
なれど痛みさえ
伴わず

殺した激しさも
悲しみも
全て
無へと翻し

迷い
あきらめ
金色の樹海

出口はすぐそこ
歩き詰めるのに
笑いながら
遠ざかる影

ただひたすらに
願う感情まで
ここでは
意味がなく

足を捕まれて
声の限りに

叫んでた
いつまでも

叫んでた
過去さえも

私の影が
今、金色の中
消え逝くのです

2004/07/13 (Tue)

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