詩人:哀華 | [投票][編集] |
明け方過ぎの
寂しい車道に
声を流して
弾き語る物語
最果ての空
黒く途切れた青は
悲しい雲を漂わせ
空飛ぶ鳥は
泣き叫ぶのであり
大地は荒れ果て
探すのは愛の切れ端
途切れた青は
全てを飲み込み
いつしか雨と共に
抱き合う行為を
辞めたのです
弾き語る物語
共に足を絡め
ぬかるんだ
亀裂に落ちていく様
ずっと待っていた
その声を
抱き上げる腕を
金網の先
離さない記憶を
亡くし物
君が死んだのか
私も死んだのか
愛は補い合う物なのか
憎しみ合う物なのか
途切れた青
うなだれた頭を
そっと撫でて
ここより
ましな場所へ
早く連れ出してと
いつまでも
祈っていました