ホーム > 詩人の部屋 > 哀華の部屋 > 夢ってやつを

哀華の部屋


[95] 夢ってやつを
詩人:哀華 [投票][編集]

無理矢理に
詰め込まれて
ふさがった現実が

今さっき横たわり
泣きはらした目で
こっちを見る女に
見えたのさ

去ってく感情の中で
先生なんかに
教わったことと

へばりついた壁の横
鼻血たらして
泣いてたこと

そんな最悪の毎日が
どんなに悲鳴を
上げていても

右に左に泳ぐ目で
汚い橋の下
煙草を投げ捨てる
そんな日々から
抜け出すのも
おっくうだった

隣でもうすぐ
夢を叶えるアイツ
必ずしも
あるとは限らない
吐き出す場所を
求め続けて

たとえそれに順番を
つけたとしても
きっと鼻で笑いながら
蹴り跳ばすんだろう

分かってんだろう
このままじゃ
腐っていく
だけだって事も

さあ
お前はどうすんだ?

いつまでたっても
このままか
歩くのダリいって
あきらめんのか

どんなに
ちっぽけな事だって

お前なら
遙か遠く
みつけられる

恋いこがれ
求め続けた
夢ってやつを

2004/12/04 (Sat)

前頁] [哀華の部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -