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八朔の部屋


[21] 圧死
詩人:八朔 [投票][編集]

圧迫され
僕は今、水の中
押し潰され
呼吸もできやしない

僕の内側を走る
真っ赤な鉄を溶かしたもの
その温度を誰も知らない
誰も知ろうとしない

熱いのを
熱くて 触れるのも厳しいものを
知ろうとしない

だから
ヘッドフォンの中に逃げるんだ
そこに広がる世界の中心と
自分の心の真ん中を重ねて

それでなんとか折り合いをつけてる

嗚呼
叫んでるのは誰だ
声が枯れそうなくらい

ずっと ずっと昔から
僕は此処にいる
蛇口が壊れたまま
水に沈んでる

2007/03/08 (Thu)

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