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八朔の部屋


[22] 煙色の絵
詩人:八朔 [投票][編集]

煙草を吸ってるときも
反応してくれと怒鳴る君

空の色と音楽が
頭の中で組み合わさった
一本の映画を見ているから

だから目の前にはいないよ
遠くにいるの

タバコに火をつけている時間が
必要だから、さ
ライターを取り上げないで
あと二分で感動的なラストだから
それまで黙っていて

横目で
鬼を見つけた
灰皿を投げ付けようとしたら
鬼はいなくなった

口にたまったつばを垂らして
タバコの吸い殻の日をもう一度消す

一人になったから
映画を見てられるさ、と
言い訳を呟いて
また煙の中、新しい世界を観る

2007/03/08 (Thu)

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