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八朔の部屋


[29] 空虚≒電車
詩人:八朔 [投票][得票][編集]

虚ろな目は、
虚ろすら映さず。
濁った目は、
汚れすら気付かず。

悲しみの果て。
それは真ん中。
笑顔と涙の真ん中で
今正に止まってる。

望みが絶たれたのは、
とうに昔。
今はただ、
それを確認しながら。
空っぽな気持ちが私を運ぶ、
がたん、ごとん、
という音をただ聞いている。

それは乾いていながら、
どこか暖かい。
必要なノイズ。
それさえ聞き逃さなければ
どこへだって行ける。

欝陶しいくらい、
音量を上げて。
私を翻弄しながら、
ノイズは私の中へ。
それさえ見逃さなければ、
どこだって行ける。

2007/04/13 (Fri)

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