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八朔の部屋


[33] その感覚、は。
詩人:八朔 [投票][編集]

それは緩やか、で。
それは、自然で。
こんなことは、
未来の夜中に、
私がひとり、が見る夢、
と思いたかったのです

私は今、背中を這う、
あなた、の手を覚えている。

(ひとり、ひとり。ひとり)

名前を、愛おしい名前を。
呟くたびに、
私からあなた、が溢れて。
体温が空を飛ぶのです。

抜け殻が、あなたの抜け殻、が。
夜中に、そっと私、に…
責めるように囁く、のです。
その囁きへの答え、
それは、口にしたくないのです。

いつの間に、
私はこんなに感傷的、に。
いつの間に、
私はこんなに、感傷的に。

その感覚、を知ること、が。
しあわせ、なのかふこうなのか。
どの答えも、ただただ悔しいから。
今はまだ、ひっそりと、布団の中。
あなた、の抜け殻と共に。
ねぇ、あなた。

2007/05/29 (Tue)

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