詩人:白茹たま | [投票][編集] |
爽やかな風
春の終わりを告げる
夏の匂いが心地いい
初夏の風に靡くあいつの髪
柔らかで心を奪われる
そんなこと
本人には言わないけど
私はそんな毎年の風景が好きよ
窓際の一番後ろ
そんな最高のポジションをとったあいつ
私はそんなあいつの隣
私にとっては最高のポジション
ねぇ 私 素直にはなれないから
いつまでも喧嘩していようか
それくらいしか君と繋がれないから
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さようなら
私は貴方達が大好きでした
一生懸命な貴方達が
優しい貴方達が
だけど
最後まで見届けられなくて
ごめんなさいね
私は先に逝くことになりそうです
いつも元気付けてくれた貴方達
いつも笑いの絶えない貴方達
私は幸せでした
貴方達みたいな仲間を持てたこと
私は幸せだったんですよ
私は貴方達を見届けられないけれど
私の最期をどうか見届けて下さいね
詩人:白茹たま | [投票][編集] |
みんな
どんどん遠ざかって行く
人一倍優しく強い貴方達だから
きっとやっていけるわ
私のことは気にしないで
貴方達は前だけ向いて
前へ前へ
成長していってくださいね
私はこっちに残って
病気を 少しずつ治しますから
また元気になれば
会いに行きますから
それまでに貴方達よりずっと
幸せになりますから
貴方達が 私を置いて行ったの
後悔させるくらい
幸せになってやりますから
みんな 頑張って下さいね
詩人:白茹たま | [投票][編集] |
縁側で日向ぼっこ
貴方の隣で
風鈴 ちりん ちりん
夏の風が吹く
西瓜にかぶりつく貴方
嬉しそうね
届かない想いに
切なくなります
私のことなんて
眼中に無いのでしょう
貴方はまた剣術の練習に励むの
私は見てるだけ
いつまでも見ていますからね
分かっているんです
貴方は優しいから
私の気持ち
考えてのことなんでしょう
だけれど
私は大丈夫なの
貴方を見ていたいの
どうして
傍に 傍にいたいのに
何故貴方は
私を傍に居させてくれないの
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ねえ ねえ
大好きよ
ほんとに ほんとに
大好き
その意地悪な顔も
照れたような顔も
ねえ ねえ
大好きよ
ほんとに ほんとに
大好き
知ってるんだよ
素っ気ない貴方だけど
ほんとは優しいんだ
それ 知ってるの
あたしだけなんだよ
ねえ ねえ
聞いてる?
ねえ ねえ
大好きよ
ほんとに ほんとに
大好き
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今日もあいつと喧嘩した
柔らかい髪引っ付かんで
あいつの瞳睨んで
素直になれない わたし
わたしだって女の子だよ
ねえ 分かってんの?
喧嘩してるときは忘れちゃうけど
ほんとは素直になりたい
だけどね だけどさ
挑発的な顔されたら
わたしの血が騒ぐ
ねえ どう思ってんの?
わたしのこと
女の子だって分かってる?
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もう見ないって
諦めるって
決めたじゃない
なのに
どうして私は見てしまうの
大好きなんだ
届かないと知っていながら
どうして私は
どうすることもできないの
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足音が 途切れた
ぼくは歩むことをやめようとした
いくら 歩を刻んでも
ぼくは
何も残していない
ねえ 誰か
聞こえますか ぼくの声が
誰か
愛してくれますか ぼくの事を