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ヒギシの部屋


[162] 名無しの迷子
詩人:ヒギシ [投票][編集]

風のない
月の夜
ケホケホ咳が
止まらない

1つする度
出て来やがるんだ
涙となって
こぼれてくるんだ

僕が今まで
呑み込んだ言葉
誰も 僕すら
知らない言葉

出所を誤り
苦笑いを誘発

悲しいわけでは
ないんだよ
悔しくも
可笑しくも
ないんだ

ただ今は
消化不良の迷子達を
一人一人
見ておきたい

名前も知らない
君たちは
いつから僕と
歩いていたの?

2004/09/26 (Sun)

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