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ヒギシの部屋


[192] も少し硝子
詩人:ヒギシ [投票][編集]

まだ 触れないでくれ
頼むからソコらへん宜しく


空の高さが御機嫌の秘訣か
宇宙は広いから気を落とすな

テメェの噛んでるその爪さ
こないだまで向日葵だったかもよ

至極気楽な顔して
かなり世間ズレした事を
見晴らしのいい高台で
独りごちてる晴れた日


夕陽って球い太陽なんだよ
星はアホほど遠いんだ

こうして開いてる目玉が
この先桜になったりするんだろう

何でもないような面
前だけ見てるフリして
横目で世間の細波を
じっと睨み付けている


その場しのぎの軽はずみな言葉に
いい加減嫌気がさしてたらしい

閉じきった口は重たくなって
頭ばかりが動くようになって

畜生の日々に憧れてる頭の欠片は
高い空ばかり見上げるようになった

坂道を転がってく丸い石に
自分を重ねその後は他人を
犇めく人類を重ねてみたりして

ふと我に返るといつの間にか
下り坂は終わって空はもっと高く
草の波打つ丘を慌てて駆け上がる


風が凪げば影が揺らぐような
波打ち際で攫われるような

細くて脆い裸足のままだ

2005/05/25 (Wed)

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