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ヒギシの部屋


[208] 夢のまた夢
詩人:ヒギシ [投票][編集]

染みのないまだ綺麗な天井に
てのひら向けて腕を伸ばすけど
ジャンプしたって届かない
そんな当たり前の夢をみた朝

悔しいからもう一度
シーツにこめかみ擦り付けて
夢に戻ろうと目を閉じた

ジャンプして浮き上がって
そのまま星の河へ飛込む
ゴツンと音がして頭が痛んだ
染みの河もない天井に
頭をぶつけた音だった

こめかみ擦り付ける僕が
下で寝ているのが見える

さて何処からが夢だったか

2006/07/09 (Sun)

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