詩人:涼暮 | [投票][編集] |
午前三時 君を犯しました
屈辱と快楽に歪む顔
うねる軆
可愛らしい喘ぎ声
嗚呼 全て全て全て
愛しているよ
午前四時 君を殺しました
恐怖と絶望に歪む顔
逃げる軆
可愛らしい叫び声
嗚呼 こんなにもこんなにも
君を 愛しているのに
どうして僕の想いは叶わない
何故 君は逃げる
叶わない想いなら
いっそ殺してしまおう
美しい鮮血
なんて綺麗なんだろう
嗚呼 涙が止まらないね
何故だろう
可愛い可愛い
君
好きだよ
愛してる
ねえ 御免なさい
目を開けて
嘘でも良い
愛を囁いて
詩人:涼暮 | [投票][編集] |
寂しさからの逃げ道に
僕を使ってることはとっくに気付いてた
それは偽りの愛よりも確かな
甘えた依存でもあったね
いつか手放されるその手を
鬱血するほど握ってしまいたかった
それすらもできない
傷つけることもできない
僕の弱すぎる全ては
神様、あなたにすらも
救えはしないよ
詩人:涼暮 | [投票][編集] |
ずっと一緒にいようねと
嘘になってしまいそうで
言いたくて言えない言葉がある
守られなかった約束の
報われなかった願いの
その罪深さを
誰よりも知っていた
星をたどって
未来が見えたら
約束も誓いも
怖くなくなるのかな
それともまたそれすらも疑って
幸せを見失ってしまうのかな
ねえ、ずっと一緒にいたいねと
重すぎる願いに何を託して
君は何を思うのか
それが怖い
失うことが
君の、その瞳を
君の、その唇を
君の、僕を呼ぶ声を
失ってしまうこと
それが僕は怖い
詩人:涼暮 | [投票][編集] |
君は知らない
きっと、これからも
こんな気持ちは
知らないだろう?
君に思いを伝えたとき
どんなに不安だったか
どんなに揺れていたか
手が震え、逃げ出したい衝動を何とか叱りつつけた
軽蔑を、何よりも恐れていた、あの気持ちを
知らないだろう?
君の思いが僕の気持ちを重なったとき
思わず抱きしめた僕が、どれだけ嬉しかったなんて
背中に回った手に、泣きそうになっただなんて
知らないだろう?
君の言葉が、どれほどの支えになっているか
その言葉がどれだけ僕を救ってくれたか
今その言葉が、僕を優しく包んでいてくれることも
知らないだろう?
初めて君を抱いたとき
わけもわからず泣いてしまったなんて事
言い表すことも難しい想いに、嬉しくて、切なくなって
それを愛しく感じたことなんて
知らないだろう?
君と歩くたび、優しくなるなんてこと
今まで他人に、触れることすら拒絶していたのに
こんな風に、誰かと歩くことを想像してさえいなかったのに
君は知らない
知るはずもない
僕の全てを
君を愛することができる日々の意味を…