詩人:なお | [投票][編集] |
昔は良かったと大人はゆう。
甘えればよかったからと。
子供はゆう。
あんな大人にはならないと。
けれど、人はいつか大人になる。
そして昔は良かったと言わないように
頑張れば頑張るほど昔はよくなる。
それは悲しい程輝くものに変わる。
そしてかつての子供は知る。
大人になるという言葉の意味を。
責任を持つをいうことを。
守るべきものがあるという辛さを。
捨てることが出来ない辛さを。
そして、大人も子供も知ることから逃げる。
そして、笑う。
そして、普通になる。
そして、それでも夢を見る。
運命を受け入れながらも焦がれる。
途方もない夢を。
無責任であれたらと。
傷つくことに貪欲であれたらと。
そう、子供のままに欲しいと言えたらと。
子供ということは、
大人ということは、
そういうことかもしれない。
そしてそれは繰り返される。
永遠に。