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獏の部屋


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逝ってしまった 
 
私をおいて
 
私も追いかけていきたかった
 
思い出すたび
 
私の頭の中は
透明になっていくから
 
そのまま飛ぼうと
思うのだけど
岬から眺める
岩礁は
綺麗過ぎて
 
おいていけない
若すぎる命を
思い出してしまうんだ
 
柵に上がって
波の打ち寄せる
遥か下
波に洗われ続ける
岩礁目がけ
飛びたいのに
いつもいつも
飛びたいのに
 
あなたは来るなと
言う

2006/06/20 (Tue)

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