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クィルテットの部屋


[47] さようなら。
詩人:クィルテット [投票][編集]

無に帰る前に
もう一度だけ
貴方に触れられる
術が欲しかった
でもそれはただの
贅沢だったんだ
一度滅びた身で
ありながら
側にいて見れて
いたのに
それ以上を
望んでしまった
でももう
なにもいらない
ただ貴方の近くに
いれたことは
忘れないよ
いずれ私は
名も忘れられ
顔も声すらも
貴方の世界から
消えるけど
それでも
楽しかった
だから

さようなら



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2009/09/02 (Wed)

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