ホーム > 詩人の部屋 > 十六夜月の部屋 > 無明の闇

十六夜月の部屋


[6] 無明の闇
詩人:十六夜月 [投票][編集]

そうです。
それは、光も差さない位のとても深い闇。
それに勝てた者は数少ないとされる闇です。

光を司る者も、闇を制する者も。
光だけでは足りないのです。
闇だけではダメなのです。
勝てないのです。

どんなに偉かろうが、どんなに強かろうが。

『無明の闇』、
それは−…

死への恐怖。
行き場のない苦しみ。
私達のすぐ隣に居るモノ。

それはまるで私達の影。
何時でも、何処にでもついてくる。

私達はその影に
何時か食い殺されるように死ぬ。
私が死ねば奴も死ぬ。
そんな関係。

勝てますか?貴方は。
考えてください。貴方が死ぬところ。

無明の闇にうち勝つには、
恐怖もなく死ねるのは、
闇が晴れないと無理でしょう。

2005/09/30 (Fri)

前頁] [十六夜月の部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -