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夕凪の部屋  〜 新着順表示 〜


[191] 微笑み
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あのね ‥

微笑んでみて
欲しいんだ ‥



苦しくて
悔しくて

声を上げて
泣いた後でいい ‥



力なく
肩を落とし
うつむいたままでいい ‥

微笑んでみて
欲しいんだ ‥



馬鹿馬鹿しい
矛盾と理不尽に
苛まれても

わずかで
構わないから

微笑んでみて
欲しいんだ ‥



ただ微笑んだ
その一瞬に

呆れる位に
何かを許せる気が
するんだよ ‥



立ち上がれる気が
するんだよ ー‥。





2017/06/10 (Sat)

[190] 今日という、今 ─‥
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ふと、考えた
数年後の自分 ‥

分からないと
思った



ふと、考えた
数ヶ月後の自分 ‥

それもまた
分からないと
思った



ふと、考えた
明日の自分 ‥

やっぱりそれも
分からないと
思った。






ふと、気付いた

人生は
そんなものだと ─‥






過去は
塗り替えることは
出来ない

そして
未来は全く
予測不可能だ






今を生きるとは
何だろうかと
考えた

それは多分
明日死んでも
悔やまないと
いうことだ ─‥



明日死んでも
悔やまない為の
今日とは
何だろうかと
考えた

それはきっと
今日が
幸せだったと
眠れることだ ─‥



幸せな眠りに
就く方法とは
何だろうかと
考えた

それは
今日という、今
笑っていると
いうことだ ─‥






つまりは
こういう事かと
笑みがこぼれた






幸せな人生とは

今日という
今この瞬間に

心から
笑えるという
ことなのだ ─‥。






過去は
塗り替えることは
出来ない

そして未来は
一寸先さえ
予測不可能だ






だから私は
眠りに就く前の
今日という今に

感謝の笑顔を
浮かべる
ことにした






ただそれだけで

なぜだか人生が
最高に幸せに
思えた ─‥。








2013/01/03 (Thu)

[189] 無限の希望
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二人目の甥っ子が
産まれた ‥

1000グラムと少し‥
一般的には
超未熟児とされる

けれど
我が家族は何も
怖れてはいない

一人目の甥っ子は
540グラムだった ‥
100%の確率で
何かしらの障害を
持つとされていた ‥

だけど
そんな100%を
跳ね返して
3歳になった甥っ子は
朗らかでやんちゃ
元気一杯だ


この世に
あるとされる
100%の絶望など
私には関係ない ‥

耐え難い
絶望とされる
苦しみさえ
糧にしてやろうと
思えるからだ ─‥


私は
絶望などいらない

綺麗事で構わない
希望を抱くのだ ─‥


何かを変える為
何かを得る為
何かを愛する為 ‥


私は全てを
希望で
受け入れるのだ ─‥


そんな生き方も
悪くないと

そんな生き方だから
好きになれる気が
してるんだ ─‥。








2013/01/29 (Tue)

[188] 優しさが一番
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「優しさが一番」
幼き頃から
嫌というほど
母に言われてきた
言葉の一つ ‥


父と母の教えは
子供心に聞くと
まるで違っていた


父は、
強くあれと言う
すると母は
弱くてもいいと言う


父は、
常に歩めと言う
すると母は
立ち止まっても
いいと言う


父と母の教えは
まるで正反対な
気がしていた ‥


けれど、
2人の教えは
気付くと私の中で
結び付いていて

それは
長い歳月を
共に生き歩んだ
夫婦だからこそ
言える

信頼し合った
教えだと知った ‥




私は
母の教えが好きだ


皆、血を分けた
身内だと思って
優しくあれ。

どんな状況に
立たされても
ひたすら
正直者であれ。

全てに
飢えたとしても
決して人のものを
奪ってはいけない。

この3つが好きだ。


素朴で当たり前で
けれど大人になる程に
この3つが

難しく尊い事だと
思い知らされる ‥


だからこそ私は
この教えを忘れずに

母の遺影に
日々手を合わせ
約束する ‥


「優しさが一番」
特にこの言葉は
何百回聞いたか
分からない


母の生き様は
まさに
優しさそのものだった ‥

そして、
その優しさが
どれほど強いかを
証明して死んだ。


私にはきっと
生涯敵わないだろう ‥


それでも、
この3つの教えは
片時も忘れる事なく

私はこの先もずっと
生きていく ─‥。








2012/11/06 (Tue)

[187] 形なき強き優しさ ─‥
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逢いたいから
逢いたいから

あなたの写真を
抱き締め
目を閉じる ‥


心臓でもない
もっと奥の
それは心へと
温かく熱を伝え

気付けば涙となり
あなたの優しさが
蘇るのです ‥


形なきものに
触れる感触を

確かに私は
知りました ‥


それは同時に
触れたいと願う
純粋さこそが

得る事の出来る
感じる事の出来る

不思議な力だと
知りました ‥


逢いたくなったら
逢いたくなったら

私はいつでも
あなたに逢える ‥


私はいつでも
あなたの傍で
生きられるのです ‥


だから私は
寂しくとも
辛くとも

生きたいと
願えるのです ─‥


あなたが
教えて
くれたから ─‥


優しさという
強さが
光をもたらす事を

信じる勇気を
与えられたから ─‥


その優しさの分まで
生き抜くと

誓ったのです─‥。








2012/11/06 (Tue)

[186] 
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忘れていた声を
聴いたんだ

夢の中だろうか ‥




残酷な程の
温もりを含む

強く優しい声を
聴いたんだ ‥




声は両手となり

この体を
抱き締めた ─‥




忘れていた声が
泣きながら

この体を
抱き締めた ‥




きつく
抱き締め返したら

私も
泣いたんだ ─‥




忘れていた声が

愛を
伝えにきたんだ ‥




愛を
忘れないよう

私を愛で

抱き締めたんだ ─‥。








2012/10/27 (Sat)

[185] 散りゆく秋、息吹く春
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長く続いた苦悩の日々を
なぜだろう
懐かしくさえ感じ
穏やかに泣けるのだ‥

空ばかり見上げて
語り掛けるのではなく

時には
目の前を吹き抜ける風に
目を閉じ感じる‥

この世界にある
この世界を繋ぐ
様々な愛、憎しみ
悦びや苦悩‥


脱け殻の様な
この頼りない心に

あなたはそれでも
優しい温もりで
新しい力を宿すだろう‥


儚く散りゆく秋
また新しく息吹く春‥


あなたに逢いたいと
願うだび
私は春を待つだろう‥

冷たい冬を
乗り越えたその時
私はきっと

あなたを知るだろう‥
あなたに逢えるだろう‥


その木漏れ日のような
はにかんだ笑顔を
残した言葉の優しさを

春を待つ私の心は
募る逢いたさに
幾度も涙を流す‥

それでも今は
静かに春を
待ちたいのです‥

再び愛を導く為に‥
何度も命を感じる為に‥。








2012/10/21 (Sun)

[184] 生き急ぐ人々へ─‥
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死とは必ず
訪れるものです

誰しもいつかは
乾いた骨と
なるのです‥

死にたいと嘆く
苦しみの人々よ

いつか必ず
死ねるのです


だから
生きて生きて
生き抜いて

死にゆく人生に
美しい涙を
流しませんか‥?


大丈夫
人は皆平等に
死にゆくのだから‥


そしてそれは
終わりであり
また
始まりでも
あるのです─‥。








2012/10/16 (Tue)

[183] 秋の蝶
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あなたが
この世を去った
七日目の午後

部屋の窓を開けた
私の傍に
綺麗な黄色の蝶が
ヒラヒラと
この体を
包むように訪れた‥

それは優しく
私の寂しさを
慰める様に
しばらく私を
包み込んだ後

西の空の方へ
飛び去り
気づけば
あっという間に
見えなくなった‥

あれは
あなたですね‥

西の彼方の
極楽へと
旅立つ前の
最後の母の優しさ‥

そう感じたのです‥。

その日の夜、
浅い眠りに
いつの間にか
泣いていた私の

右の手のひらを
トントントンと
温かな指先が
何度となく
触れたのです‥

あれもきっと
あなただったのでしょう‥

あの感触は
確かにあなたの
指先でした‥

私は
あなたの死の
その最期の
安らかな顔を
見たとき

生まれて初めて
人の生きる意味を
知ったのです‥

それは全て
最愛のあなたが
見せてくれた
贈り物です

苦しみや哀しみ
そんな感情さえ
感じさせない
神々しい死に顔を見て

私は心から
あなたに
感謝の涙を
流しました‥。

寂しさは
訪れるでしょう‥

もうあなたの
亡骸さえ
触れる事は
出来ないのだから‥

それでも
あなたは
生き続けるのです

八百万の神と共に
私の傍で
風となり
光となり
時には雨となり‥

全ての神と共に
あなたは
私を包むでしょう‥

あなたの‥
お母さんの魂は
目には見えずとも
感じられるのです‥

息を引き取る直前
最期の瞬間に
あなたが流した涙を
私は忘れない‥

どうか‥どうか‥
安らかに穏やかに
その魂を解き放ち
お眠り下さい‥



ありがとう‥
ただ、ただ
ありがとう‥

あなたは
私が一番愛した人‥
最愛のお母さん‥

ありがとう‥

ごめんねじゃなく
ありがとうを
心から伝えたい‥

あなたの生き様の
その強く優しい
生涯の全てに

ありがとう‥。
本当にありがとう‥。

あなたの娘に産まれ
大切に育てられた
この命を
私は繋いでいきます‥。

お母さん‥
本当にありがとう‥。

2012/09/30 (Sun)

[182] ただ一度の贈り物
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私が二十歳の誕生日を
迎えた時、
生まれて初めて父が
プレゼントを
買ってくれた‥


兄2人の兄妹の末っ子
そんな私は
それまでずっと
男の子みたいな
格好ばかりしていた


そんな私が成人した時、
父が意を決した様に
「買い物に行くぞ」と言い
母と私を連れて、
大きなモールの時計店に
づかづかと入って行った‥


「成人のプレゼントやから、お前の好きなのを選べ。」
と言われ、選び始めるも
私が選ぶ物はどうしても
兄譲りの
男性的なデザインばかり‥

見かねた父が
「お前が選んだらあかんなぁ、これにしろ。」
そう言って手渡してきた
時計は‥

当時の私には
付けるのが
恥ずかしくなる様な
華奢なシルバーの
上品な時計だった。


先日、古い荷物を
整理していたら、
いつの間にか
無くしてしまったと思っていた
その時計が出てきた‥


電池はとうに切れ
動きはしないけど、
あの日の父の
少し照れながら
選んでくれた顔が

そしてその父の隣で
優しく見守る様に
微笑んでいた母の顔が
鮮明に思い出された‥


父からもらった
プレゼントは、
これまでの生涯で
あの時計一つだけ‥。


正直言うと
当時は恥ずかしくて
あまり付ける事を
しなかった‥

でも、今の私には
とてもしっくり
馴染むのだ‥


もう一度この時計を
動かしてみたいと思った‥

あの日の両親の
私という娘に対する
温かな想いが
今になって
私に浸透した‥


これからは
この華奢な時計を
大切に身に付けて
あの時の
両親の気持ちを胸に

娘としての
愛を返しながら、
時を刻んでいきたいと
思った─‥。








2012/09/04 (Tue)
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