もうあの夕日は 乾いて ぱりぱりわれて 落ちるだろう 蛇口のあたまが なくなって 雨乞いしても へんじもないや いやに なっちゃうな こんな あおい星なんて この目にあるのは 風化したよな 人々の かげ 生き物の こえ 切り売りされた ギザギザもよう これって いったい なんなのさ ─‥ ほんといやに なっちゃうな
[前頁] [夕凪の部屋] [次頁]