夜が更けて 灯りは落ち 町も木々も風も 眠る 深い深い 静けさの中 あの暗い 貨物列車だけが 朝へと 忙しく 走り抜ける ─‥ ほんの一時 やがて音も 遠ざかり 再び訪れる 静けさの間際 遥か遠く 見上げた空 星が一つ きらり流れて 消えた ─‥。
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