詩人:こうさぎましろ | [投票][編集] |
精一杯だったかなんてあのときの自分に聞くしかわからないだろ
そうして、お訪ねしたところ
あのときの自分は「あとにならなきゃわからない」といった
あんたらいつまで言い訳続けるのさ
もう、長いこと前から君のことしか考えていないな
ばっかみたい
君が愛してるという
その瞬間に死にたいのお願い
おもいの症候群がさ
ほんとに痛いの
ひとつだったことも幾つもの可能性をもって
たくさんに分離してく
わかれて空に散らばって
追っかけて追っかけてハトを形づくる
ハトは激しく羽ばたく間にハート型になり
二つのハートがからまってできたメビウスの輪
パイ生地をねじったプレッツェルが焼きあがったら
そんなことを考えた
どーしても君がすきだ
詩人:こうさぎましろ | [投票][編集] |
どこにいたんだよーってくらい人が流れてくる
行き先は同じなのに君とは別行動してる
あー電車の乗り方わからねぇ
あんなにぼやけた月は初めてみた
鼻水かんだらティッシュはグレーだし
ガイジンが駅聞いてくるし
“I can't speak Englishっ!!”
アイアム迷子ofデイスティニーっ!!
人に紛れなくても
君はワタシを見付けてなんてくれないだろう
どこにいったってイコジなんだよ
京浜東北線が教えてくれたどーでもよい事実
曖昧ミーmine…
波立てずに暮らしたい
って
願った結果じゃん
ブラックコーヒーにチョコを落として
辛い発言をかわゆいキスで塞ごうとたくらむ
また会おう、とかもなし?
どうせ会えるんだけどさっ
「迎えにきて」っつったら、「馬車でいきます」くらいの
エゴロマンティック欲しいよ
何でもある街なんだからさ
買えないものも買わせて
この街でまだみつけてなかったのは
ちいさな願いのかなう場所
きっと
波立てずに暮らしたい
涙出ずに暮らしたい
詩人:こうさぎましろ | [投票][編集] |
涙ごしに見た光は綺麗だと思っていた
いつか瞳を閉じる時があるからなのか
眠っていたってきみに会いたい
尻尾のプラグは電気をつなぐよ
譜面を辿ってあのころのぼくらに還れるかな
地下鉄で迷うしょうねんのままのみな様、聞いてください
“君の前ではママナラヌウタ”です
ここではよく響くでしょう?
今更のその前に、
ごめんねのその後に、
通じた電気のイキチを確かめて
わかりあえた時がなかったから
ワタシタチは繋がらず
君はたまに他の人ともキスをする
詩人:こうさぎましろ | [投票][編集] |
ボクには自分より大切だと思う人が現れたら
プレゼントしたい絵本があった
一輪の薔薇を愛した王子様の話
九つのときのこと。
それから何年かたって出会った国の誰かに恋をして
その人の、小さな心配ごとに巻き込まれてるだけで幸せと思えた
恥ずかしがって目をあわせないきみをずっと見てる
すぐに顔を赤くするきみとちょっと距離をとる
ぴったりいるわけじゃないけど、きみの側をずっと回ってる
ちいさな衛星
今日はなんの話をしよっか?
あぁ、そうだ。
一輪の薔薇を愛した王子様の話は知ってる?
詩人:こうさぎましろ | [投票][編集] |
付き合う手前のあの日
1日だけ君にあえない日があった
ずっと寂しくて
なにか虚しくて
空虚で。
君しか埋めらんなくて
でも
かつてフラれた男を
フリかえした今日は
君にあえない
詩人:こうさぎましろ | [投票][編集] |
必死でおしゃべりをしたのは初めてだ
小さいころ
おかあさんに、幼稚園での出来事を伝えようとしていた
あの空の色と同じだ
三月――
まだ冬服を着ている高校生達は暑そうに日溜まりをぬける
沈黙は怖くない
でも君に知って欲しいこと
たくさんありすぎる
家のゴタゴタはふせて
楽しくなるような話をする
ふと手をとめた君が「料理が冷めるよ」
と微笑んだ
それとこの出会いとが
一斉にほころび始めた桜のピンクとよく似合う
散りゆくあなたの側にいられます様に
詩人:こうさぎましろ | [投票][編集] |
君の隣あるいていると
桜の花を見てね
きれいだって思うより
幸せだなって思う
ワタシの母校は勲章が桜だった
母校の桜が切り倒されてから
一面桃色の桜吹雪なんて見られなかった
学年違ってもどっかで会ってたかもしれないよ、先輩。
地元のレジャーランドは
小さいけどみんなで騒ぐには楽しくて
それでも君のこと意識しながら歩く
思い出の彩りはきっと桜の色になった
頬を掻くとショリショリって
ヒゲの音がする
近いな
寂しくないな
家に帰ってから聞くゆずがね
部屋でかけているとね
どうしても君を思い出して
頬が春の色を真似たがるんだ
詩人:こうさぎましろ | [投票][編集] |
聞きたいことがきけなかった
会いたい意味が見つけられなかった
真っ黒なよるに
白い文字で浮かび上がる
あたしの想い
真夜中の電話
あくまであたしの話しか聞かないから
あたし黙ったら
沈黙
やさしい沈黙
どうしたのって顔が近づくみたいでドギマギするから
耳よせてあたしの言葉きくあなたのほっぺに
サン、ニ、イチでキスするよ
ときめきのリズムにのって
星が近づく
目がチカチカするからぎゅっと目を閉じた
あと数センチで届かなかった
想いは特別な形にしないと
わからないのはどうして?
きっと側にいないときも
あたしはあなたにとって一人だよって
しるしが欲しいんだと思った
自分からはなかなか勇気がいるのよ
でも負けないから
サン、ニ、イチで踏み込むテリトリー
許すその先にあなたの全てください
詩人:こうさぎましろ | [投票][編集] |
ちゅうぶらりん♪
ワタシたちの関係
首をくくられて苦しいよ
爪をたててくるハンガー
外すのは自分だけど
繋がれていたい
切なき隠ぺい工作
あと五分だけ。
ちゅうぶらりん♪
はっきりさせる準備ができた
バイト中に思いだし泣き
君が誰を好きでも
ワタシに運命の人がいたとしても
DNAと決別したって君を愛する
苦しみから紛れるために
初めて躰に開けた穴には
かわいいピアスが
ちゅうぶらりん♪
再燃と寛解を繰り返す痛みが
たまんないわ
夏の夜空に打ちあげて花火
涙のキラキラと酷似して
フラれる不安に怯える
詩人:こうさぎましろ | [投票][編集] |
君は電話にでなかった
「うっとおしい」って言葉を待ってた
君に一人が必要だってわかりたかった
ほんとうに寂しいとき
人に寂しいなんて言えないのくらい
わかってるよ
本当は誰かが必要なんじゃないかと
意識を失った画面を見つめて迷う
そりゃ、嫌われるのは悲しいけど
いつからそれが一番じゃないんだ
まだまだ君の境界線をこえること
赦されていないのもわかっているよ
ひたすらに会いたい気持ち
ワタシだけに押し付けてさ
でも仕方ないんだ
いつからそれが一番じゃないんだ
“もうわがままなんて言い疲れたよ”って
言わせたい
救おうだなんて
おこがましいね
君の瞳から見えるものを少しだけ分けて
君が苦しみとして自分に宛てたもの
ワタシ向けて返して
また明日メールするね
嫌いになっていいよ
ワタシは一生君を甘やかす
君はワタシのテゾーロだから。