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[124302] ハル

詩人:こうさぎましろ



必死でおしゃべりをしたのは初めてだ

小さいころ
おかあさんに、幼稚園での出来事を伝えようとしていた

あの空の色と同じだ

三月――

まだ冬服を着ている高校生達は暑そうに日溜まりをぬける


沈黙は怖くない

でも君に知って欲しいこと
たくさんありすぎる

家のゴタゴタはふせて

楽しくなるような話をする

ふと手をとめた君が「料理が冷めるよ」

と微笑んだ

それとこの出会いとが

一斉にほころび始めた桜のピンクとよく似合う

散りゆくあなたの側にいられます様に


2008/04/07 (Mon)
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