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こうさぎましろの部屋


[33] ハル
詩人:こうさぎましろ [投票][得票][編集]



必死でおしゃべりをしたのは初めてだ

小さいころ
おかあさんに、幼稚園での出来事を伝えようとしていた

あの空の色と同じだ

三月――

まだ冬服を着ている高校生達は暑そうに日溜まりをぬける


沈黙は怖くない

でも君に知って欲しいこと
たくさんありすぎる

家のゴタゴタはふせて

楽しくなるような話をする

ふと手をとめた君が「料理が冷めるよ」

と微笑んだ

それとこの出会いとが

一斉にほころび始めた桜のピンクとよく似合う

散りゆくあなたの側にいられます様に


2008/04/07 (Mon)

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