詩人:こうさぎましろ | [投票][得票][編集] |
必死でおしゃべりをしたのは初めてだ
小さいころ
おかあさんに、幼稚園での出来事を伝えようとしていた
あの空の色と同じだ
三月――
まだ冬服を着ている高校生達は暑そうに日溜まりをぬける
沈黙は怖くない
でも君に知って欲しいこと
たくさんありすぎる
家のゴタゴタはふせて
楽しくなるような話をする
ふと手をとめた君が「料理が冷めるよ」
と微笑んだ
それとこの出会いとが
一斉にほころび始めた桜のピンクとよく似合う
散りゆくあなたの側にいられます様に
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