詩人:こうさぎましろ | [投票][得票][編集] |
どんなアバンチュールも
私を沸かせてくれない
巧みな誘惑だって
あなたがいなきゃ世界は灰色
目覚の悪い午後、
霞んだ呼びかけに
あたしはため息で答える
グラスに街が映ってる
一気に飲み干して
許せる夜の完成
雨の日はね、
涙をつくり出す手間がはぶけるから
恵みの雨に感謝する
脚の痙攣は
カリウムの流出
つまり
泣きすぎがひきおこしたの
私はどんなあなたも
許している
たいくつな日々も
いっぱしのお酒も
たれ流しの慈雨も
ときおりおこる痙攣も
あたしはため息で答えるだろう
また
あなたが
私の前に現れたら
あたしはため息で答えて
少しだけ笑うだろう
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