詩人:桜井 刀寿 | [投票][編集] |
あれもこれもと着飾って
いったい何になりたいんだい?
見栄えしたら満足感たっぷりの鏡の前
自分に『どや顔』?
オモロ過ぎるやないかい?
家では親
会社では上司
叱られりゃ警戒
殻に閉じこもるのが正解
すでにお坊ちゃま、
お嬢さんたちが
バーゲンセールへ向かう足取りは軽快
更なるワンランク上の
優越感へ向かう
買える、モノは全て
可もなく不可もなく
帰る間も無く
出会える場もなく
家出は常識
買われるのを待ち
変われば自分自身に
呼ぶな自由人と!
友人って何?
互いの都合のいい存在
ヒマさえありゃケータイ
時々…恋について語らい
悩んだり
ちょっと大人びて
将来の自分たちを憂う
『もっと…しっかりしなきゃな…』って
きっと親の無様さが浮かんだ瞬間
そう
家に帰りゃ親
会社では上司
高く設定された自己愛に
首輪の無いシステム人
Mと納得、勝手な妄想睡眠
嫌いなものは言葉の暴力
親の都合で育てられ
おかげで
都合の悪い時は理屈を吐き責任転嫁を得意とする
自衛隊より強い自衛能力
生まれた時代を間違ったと憂うのはいつ…?
親を間違えたと
嘆くのはいつ…?
気付いた頃に
空気が汚いと感じ
星の見えないバルコニーで
生まれたことに
親に感謝までできたなら
そん時には
まともな大人…
きっとなれた時
親たちの時代環境を
分析する気になったら
ひと山越える
受け継ぐ現実時間をかみしめ
明日は今より増えるさ