詩人:夢花火 | [投票][編集] |
白い花が 咲いている
風に揺れて、野に佇んで。
空には 月が浮かんでいる
白蒼の檻を絡み 突き上げて
その存在を示している
地は猛り 獣は吠える
驕りを隠し 巻き込んで
自らを 無用と謂う
それでも それが真実なら
僕の心は あの白く光る
一粒の光に よく似ている
何万年もの 時を経て
静かに静かに 消えてゆく
白い花が 咲いている
誰にも見られず 揺れている
摘み取る事は 容易いが
咲かせ続ける事は 難しい
そう
この白い花は 心に似ている
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そう
光があれば 陰が生まれるように
入口があれば 出口がある
底辺があれば 頂点が生まれるように
始まりがあれば 終わりがある
出会いがあれば 別れもあって
笑顔があれば 涙がある
希望があれば 絶望に
幸福があれば 悲しみが
平和があれば 戦争が
誰かといても いつかは独りになる
表があれば 裏がある
こんな世界にも 必ず朝はやってくる
朝の光は貴方を照らし
貴方は他の誰かを照らし
そしてその誰かは また他の誰かを照らすだろう
そうしてずっと 続いてゆく光で
かけがえのない
花を咲かそう
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人は死んだら
どこへ行くのだろう
誰かが言ってた
人は死んだら
星になるって
でも それは違うと思う
僕らは
あの銀河までは
飛んで行けないのだから
誰かが言ってた
人は死んだら
生まれ変わるんだって
でも それも違うと思う
僕らは
あまりにこの世界を
生きすぎたから
誰かが言ってた
人は死んだら
天国へ行くって
でも それも違うと思う
僕らは
冒した罪を
顧みようとしないから
誰かが言ってた
人は死んだら
誰かの心の中で
生き続けるんだって
もし そうだとしたら
僕が死んでも
あの人の 心の中で
ずっと ずっと
生き続けていられたら
いいと願う
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見てごらん ほら
幾多にも 重なり合う星たちが
こんなにも 輝いているだろう
夜のカーテンに その身を包まれ
僕らが生まれてきた そのずっとずっと前から
輝くことで その存在を示してきた
春には 桜
夏には 向日葵
秋には 紅葉
冬には 雪と共に
僕らに 輝く事を教えてくれた
僕らに眼があるのは
目の前にある現実と真実を見る為にある
僕らに手があるのは
大事なものをその両手で掴み 守る為にある
僕らに脚があるのは
大地を蹴って あの惑星に近付く為にある
僕らに 心があるのは
他の誰でもない 自分を生きる為にある
流れる星に 願いをかける
夢は心にきっとある
叶うかどうかは分からない
けど 確かにここにある
そう、
お前が願えば必ず
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白い靄に 形どられた
貴方に触れようと
そっと手を伸ばしてみる
まるで霧に触れた様だ
掴めず すぐに消えてしまう
分かっているのに 毎晩僕はそれを繰り返すんだ
何かに取り憑かれた様に
ただ 貴方を手に入れたくて
ただ 手を伸ばす
ただ それだけ。
いつも掴めないと分かっているけど
それでも
僕は 手を伸ばす
キミに届くまで。
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ある時僕は、祖父に問うた
何故怒ったり悲しんだりするのかと
すると祖父はこう答えた
「いつもニコニコしていたら、笑える事の大切さを忘れてしまうからさ」
ある時僕は、祖父に問うた
何故どんな事にも終わりがあるのかと
すると祖父はこう答えた
「円は閉じてこそ意味を持つ。閉じて、終わるからこそ始まる事もあるからさ」
ある時僕は、祖父に問うた
何故人は夢をみるのかと
すると祖父はこう答えた
「どんな暗闇に閉ざされても、光を持っていられるようにさ」
ある時僕は、祖父に問うた
何故人は死んでしまうのかと
すると祖父はこう答えた
「いつまでもこの世にいたら、世界はぎゅうぎゅうになってしまうからさ」
そして僕は祖父に問うた
僕が生きる事に意味はあるのかと
すると祖父はこう答えた
「…それは…お前が生きる事でしか、見つける事は出来ないよ」
と。
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ある夜、僕は夢をみた。
猛る 白いライオンが
自らを縛る 悪い鎖を 引き裂いて
目の前に広がる 果てしない銀河に
翔んで 羽ばたいて行く夢を
自由を与えられれば
もう何を以っても
自由でないと言える筈がない
不自由と自由は 全く違う事だから
ねえ きいてよ
僕にも 夢が出来たんだ
あのライオンみたいに
自由に飛んで行けるような夢
ねえ きいてよ
僕はもう 一人で何処へでも行けるんだ
あのライオンみたいに
自由に飛べる翼はないけど
探しに行くんだ
夢に向かって飛べる翼を
その旅を続けていれば
きっと今より 強くなれる筈さ
だから その時まで、
グッバイ・ママ、グッバイ・パパ
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ある晴れた日、
夏風、
澄んだ空…
キミと手を繋いで
どこまでも続くこの
ありきたりな夏の日を見ていた
僕は泣いていた
キミの隣には
とても釣り合わないと思っていたから
すると キミは
涙を拭いて 言ってくれた
「ダメダメでも、
ボロボロでも、
貴方の代わりは誰もいない」と
もう 涙は出ない
前だけ向いて
歩いてゆける
不安はある
恐れもある
けど
決して逃げやしない
一緒に行こう
あの虹の向こうまで
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鳥は持ってる
夢に向かって飛んで行ける翼を
僕は持ってる
夢に向かって伸ばせる掌を
翼 と 掌
似て非なる
夢への辿道
まだ見ぬ明日へ
鳥は 翼を拡げ
僕は 掌を伸ばし
そして
未来を掴み 飛ぶんだ
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ダラダラしてる所も
話を聞かない所も
照れると左耳を触る癖も
全部ひっくるめて
あなただから
私は好きになるよ
いつだって
いつまでだって
生まれ変わっても
あなたの事を
ずっと ずっと
好きでいたい