詩人:夢花火 | [投票][得票][編集] |
ある時僕は、祖父に問うた
何故怒ったり悲しんだりするのかと
すると祖父はこう答えた
「いつもニコニコしていたら、笑える事の大切さを忘れてしまうからさ」
ある時僕は、祖父に問うた
何故どんな事にも終わりがあるのかと
すると祖父はこう答えた
「円は閉じてこそ意味を持つ。閉じて、終わるからこそ始まる事もあるからさ」
ある時僕は、祖父に問うた
何故人は夢をみるのかと
すると祖父はこう答えた
「どんな暗闇に閉ざされても、光を持っていられるようにさ」
ある時僕は、祖父に問うた
何故人は死んでしまうのかと
すると祖父はこう答えた
「いつまでもこの世にいたら、世界はぎゅうぎゅうになってしまうからさ」
そして僕は祖父に問うた
僕が生きる事に意味はあるのかと
すると祖父はこう答えた
「…それは…お前が生きる事でしか、見つける事は出来ないよ」
と。