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ぐっくんの部屋


[91] 天気雨
詩人:ぐっくん [投票][編集]

足音は1つだけ
何故だろう?
青空の下僕は進むよ

心の地図を
広げて見るけど
現在地さえ分からない
同じ景色の繰り返し
毎日の先に君が居て
時計をくるくる
回してる
そこに着いたら
また幻で
抱きたいけれど
抱けなくて
電波の地図で
君の居場所を確かめる

コンクリートを
染める水滴
晴れているのに
突然の雨
天気雨だろう
隠れる場所は
見当たらなくて
持ってた傘を
広げて進む

理想と現実
覗いてみるけど
どっちが未来か
分からない
同じフロアを
行ったり来たり
階段の先に君が居て
「頑張って」って
聞こえるけれど
傘が邪魔して
顔が見えない
消したいけれど
消えなくて
電波のやりとり
君の笑顔を確かめる

どこか切ない傘の歌
泣いてるような
聞きなれた声
天気雨だろう
降り止まし方
分からなくって
予備群の雲
広がって浮く

僕のハートに溜る水滴
鎖のように
重たいけれど
僕を導くそれになる
雲の合間に見える虹
幻だって分かってる
光っているけど
希望とは違う
だけどもそれが
僕を引っ張る
僕も負けじと
それを引っ張る

僕らは進むよ
コンクリートの上
広げた傘を閉じながら
何故だろう?
足音は2つある

2005/09/08 (Thu)

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