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番犬の部屋


[103] 無題
詩人:番犬 [投票][編集]


強引なまでの腕力で引きずり上げるスタンダード
フルスペック大容量の脳細胞
自由自在な領域で逞しく呼吸器を活用
あー
世界がこんなに美しいとは思わなかったぜ
鳥の鳴き声で目を覚ませる事自体
なんでも聞く事ができるという証
夕焼けがビルを紅く焦がすのを見る事ができるという事自体
なんでも見る事ができるという証
いやいや
どれかが欠けても結局は俺は生きてる
経験を重ねる事も汗をかく事も何かしらの発見を感じる為の前座のようなものだ
なんてヤバ目な境地に降り立った事か
古代から連綿と立ち並ぶ神々よ
この新生児に祝福の接吻を与え賜え
遠くの空轟く雷鳴震える大気
耳をつんざく程の静寂で燃える炎は老いる事を知らないという
俺もそこで言葉を吐き続ける
俺はここで苦悩し続ける
またいつか会えるだろう
ドアの向こうの永久のブロウ・ザ・ウインド
知らず知らず開いてたぜ
内側からしか開かないドアはな
やがてスコールは降り注ぎ
セメントの森は謳歌し始める
霧深く先が見えない未知なる道のり
誰も知らない森をずぶ濡れのシャツが乾く暇もなく走り出した俺は感じてる
今から探しに行くぜ

2007/04/27 (Fri)

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