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番犬の部屋


[58] 無題
詩人:番犬 [投票][編集]

そこのお前

求めるものがあるならば

願うな

もぎとれ

力を忘れた両手に

もう一度だけ

木漏れ日のような光が

差すであろうことを信じろ

蜃気楼のような


深さ無限の砂を掘れ

その中に燃える

一滴の氷を探すように

ああ

それが命ってことだ

お前の中の番犬よ

何度も囁け

お前の居場所はここではない、と

裸の感性

剥き出しの刃で

醜く太ったハングリーを磨け

理解されることを願うな

理解させる力をもぎとれ

2007/01/19 (Fri)

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