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番犬の部屋


[9] 無題
詩人:番犬 [投票][得票][編集]


この丸みを帯びた細いボールペンは

宇宙線の波間に散らばった

星間の距離を描くために在るのではなく

偉大なるアルキメデスやソクラテスの

その哲学を描くために在るのでもない

この地上のどこにでも在るような

廃材や店舗や土埃の隙間の

一枚の草の葉を描くために在るのだ

風に吹かれては寒そうに震える

その一枚の草の葉を描くためだけに

2006/10/12 (Thu)

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