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秋庭 朔の部屋  〜 投稿順表示 〜


[42] ぱとらいと
詩人:秋庭 朔 [投票][編集]


アタマの上に
パトライト
ついてればいいのに

そしたら
ご機嫌ナナメの時は
そっとしとくのに

赤や黄色や青で
シグナルみたく
色分けしてたら
いいのに

そしたら
ココロがぶつかって
クラッシュしなくて
すむのに



アタマの上で
サイレンとか
鳴ったらいいのに

そしたら
ぼくが直ぐに
助けにいくのに

2007/12/20 (Thu)

[44] 前略、変です。
詩人:秋庭 朔 [投票][編集]


人から
非常識とか
変だとか
言われたことない?

しょっちゅうだよ。
なんでかな?
自分の事は自分が
一番判ってないかも。

自分がイヤな事は
人もイヤなの。
自分がして欲しいこと
人にしてあげれば
いいんじゃない?

ナルホロな。

えっ!
何すんのっ!?
いきなりっ!

え?
何って、キス。

なんで!?

だって、きみ今、
自分がして欲しい事
人にもしてあげればいい
って…

バカぢゃないの?
やっぱり、
アナタ変。

2007/12/21 (Fri)

[45] 青色ドーパミン
詩人:秋庭 朔 [投票][編集]


自律神経が生来
不完全にしか
機能しない。

心拍数や血液循環も
自分の意思で脳幹に
統制指示を出さなければ
生命を維持できない。

昨夜は朝方まで
ゲームに没頭し過ぎて
酸素供給指示の出し忘れ
という単純な
ケアレス・ミスで
窒息するところだった。


外形力の行使なくして
自分の意思だけで
自発呼吸を
完全停止させる事は
一般の人には出来ない。
なぜならば、呼吸は
胎児が自己意思で
始めるのではなく、
それは「起こる」もの
だから。

生かされている人達への
羨望を禁じ得ないのは
生かされている事自体が
選ばれた証しである
という事実に彼らが
無邪気な程、無頓着
だからだ。


生きる意思の
一瞬の欠落が
私の命を奪い去る。
精神は言うに及ばず
身体的生命維持機能の
すべてを自力・独力で
統・管轄しなければ
ならない。


指先が冷たい…
血液を少し余計に
供給する。
あと脳内が酸欠気味で
睡魔に襲われてる。
リミット残り3分。
ゆったり急がねば。

2007/12/23 (Sun)

[46] セイヤ!
詩人:秋庭 朔 [投票][編集]


テーブルごとに
赤いキャンドルの灯った
レストラン。
薄暗がりに目が慣れて
見回せば、
カップルばかり。


いつもは
一緒にいられるだけで
いい、なんて言うくせに
この日は特別らしい。
普段よりはしゃいでいる
ように見える。

ここで開けてもいいよ?
ニッケルの手錠より
マシだろ?

とプラチナのブレスレッ
トをプレゼンツ。
オマケでネックレス。

犬の首輪より…

うん、
全然イイ!
ありがと!

人の話聞いてないよ、
このシト。


ここのケーキ
お持ち帰り出来るって。
小振りだけど、
流石にふたりじゃ
食べ切れないし。

ん?
あたし食べれるよ?
朔が前にステーキ屋さん
で全部食べ切れないって
わざわざ
お持ち帰りにしたのに、
ケンタのカーネルおじさ
んの手に食べ残しのお肉
挟んで来たでしょ?

あぁ…だって、
右手出してんだぞ?
わたしに下さい、って
声が聞こえたんだ。




はい、コレ。
部屋のカギ
707ってなんかラッキー。
オレ、買い忘れたモノ
あるから、コンビニ
行ってくる
部屋先に戻ってて?

あたし…、
…持ってるよ?

え!?
おヌシ、抜かりがないな
…なんか萎えた(笑)
でも、がんばる。

がんばらないと
デキないの?

いや、
今日のきみキレイだから

今日だけ?

いつもに増して
今日は…。

ありがと。

あ、でも
聖なる夜だから
敢えてシナイのも
いいね?

我慢できる?(笑)

で、出来ませんっ!

2007/12/27 (Thu)

[47] 隠恋慕
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心の鬼に
疚しさ預け
淡く儚い隠恋慕

足跡消して
息を潜めても
見付けられて虜

どちらともなく
言寄せて
通い合った想い

阿吽の呼吸で
澄み切った空が
肺で冴え渡る青


始まりは覚えている
終りは覚束なくても


早く見つけて
切なさが
溢れ落ちる前に

2007/12/29 (Sat)

[48] ガラスのクラゲ
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ぷらぷら浮いて
ぷにゅぷにゅ
柔らかそう

触ってもいいよ?
刺したりしない

でも気をつけて?
強く押すとぱりん
亀裂の入るヒビ

自分より透明な
プランクトン探して

ちょっぴり
しょっぱい
気分でいっぱい

2007/12/29 (Sat)

[51] 欲しい物なら取りに行け
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欲しい物なら
取りに行け

黙って咲いても
みんな美しい花

手折られる痛みを
思って
触れかけた指先を
そっと戻した

花は哀しかった

あとから来た人が
無造作に摘み取って
去って行った

花は色を失い枯れた


大事な人なら
会いにゆけ

大事な人なら
愛し抜け

2007/12/31 (Mon)

[52] 傘様
詩人:秋庭 朔 [投票][編集]


普段は折り畳んで
邪魔者扱いで
バッグの中に
しまい込んどいて
困った時だけ
慌てて取り出す。
ズブ濡れんなって
風邪引いたりしない様に
守ってもらってるのに
すぐ何処かに
置き忘れて来る。


まるで神サマみたいね?


ん?
カササマ(笑)


なんで、
そんなに雨の日が
好きなの?

最初はみんなが嫌うから
好きになってみようと
思った。
で、割りと高めのデカい
傘買ったら、愛着が湧い
て雨の日が待ち遠しくな
った。置き忘れとかしな
くなったし。

前は、傘なんて持たなか
ったのにね。
雨に濡れても風邪引かな
いように体を鍛えればい
いってバカなこと言って
て、40℃の熱出して倒れ
た(笑)

あの時は仕事が徹夜続き
で抵抗力弱まってたから

あたし、あのまんま死ん
じゃうんじゃないかって
不安だった。

悪かった。
さ、そろそろ帰ろか?
お、まだ雨降ってる。


傘は?


あ!


忘れちゃダメでしょ
(笑)

2007/12/31 (Mon)

[54] 海と陸
詩人:秋庭 朔 [投票][編集]


男はまるで陸地。
直ぐに熱くなり
醒めるのが早い。

女はさながら海。
温まるのが遅く
余熱は醒め難い。

しかし、それは
肉体的にであって
精神的には真逆である。

朝夕一度ずつ
風が黙り込む。
陸と海が戯れ
睦み合うのに疲れて
暫し微睡む時間。


武装を解いた彼女が
微かな寝息を
たてながら
凪いだ東雲の海の様に
静かに横たわっている。

頬杖つきながら
それを眺めてる一時が
ぼくは嫌いじゃない。

2008/01/04 (Fri)

[55] ダ・カーポ
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あたしといる時くらい
メールとかやめない?

へ!
あ、ひゃ…

なに慌ててんの?

いや、別に。
メールじゃないけど…


(メモっとかないと忘れ
るし、きみネタに作文投
稿してます、なんて言え
ないし…)


別に違う子とメールして
も構わないけど、あたし
と一緒じゃない時にして


あ、そう
じゃ、探すよ。

ん?

新しいメル友。
今、いないもん。

じゃ、いま何
カチャカチャしてたの?

あ、いや...だから…




D.C.
始めに戻る…

気がメイル。

2008/01/05 (Sat)
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