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リコの部屋


[27] 白い女と黒いギター
詩人:リコ [投票][得票][編集]



にわかなオツムで
お腐れ便宜をご披露


望みは絶えた
ファックの意味
知らずに叫ぶ


可哀相ごっこする者
手のなる方へ


集まった彼等
どんぐりの背くらべ
サメタあたしは
ずっとずっとそれらの行く末を眺めていました



そこから遠く離れた
古いアパートの一室
白い女が
不器用に呼吸をする場所
生まれてからの
苦味としょっぱさ
リフレインしながら
黒いギターとセックスをする






楽譜とシールドと空き缶
自身を照らし合わせた様な
狭い狭い6畳で



祈る様に
歌いながら
朝が来ても大丈夫よと
腫れたおめめを
前髪で隠して



やがてまた降りかかるだろう苦難を
すり潰して
昨日の残りの
ビールと一緒に
飲み干し


ヒステリックは
滑稽で

報われない
無数の魂を
また歌いながら
浄化していく様に




どんぐり達
見えなくなるまで
手を振った
安全地帯
辿り着くまで
見送った




美味しい話には
興味がないのよ




SHCOOLになったら
ボリュームを上げて



何もかも
糞ったれよと



弾き壊すだけ



垂れ下がった
視線はいらない




神様もアイドルもいない場所で



黒いギター
狂った様にうなる声



いつだって
貴方だけが
変わらぬ紳士でいてくれる



2006/01/15 (Sun)

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