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アローの部屋


[10] 終末ノ詩
詩人:アロー [投票][編集]

終末は霧の立ち込むるように来た

見えざる風(かざ)の鳴き声を寝耳に伺えば遠雷は予感と気付かぬまま過ごしゆく

終末は雪の降り積むるように経つ

衆民は蓄えし力をば試さんとばかりに四方に散り八方に集いて血水の経路を築く

終末は雨の降り止むるように往く

刻まぬのではなく刻めぬ歴史に価値はなく都市は墓標となり果てり

2005/11/21 (Mon)

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