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アローの部屋


[21] 茜空
詩人:アロー [投票][編集]

朱色なる茜空に母の声は懐かしくも響き渡り

群れ飛ぶ鳥達の向かいし稜線に眼差しを送る

過去の賑わいはふと想うほどに失われつつも

淡き優しき斜陽の色合いに面影映す川面あり

反射して眩むるは双眸を惑わすは褪せた朱色

暮れゆく空を眺めては鳴く姿が暗闇に消ゆる

あの頃に見し風景の我が拠り所となりし歳月

誰そ彼は…
彼は誰そ…

稜線にこだませし哀鐘の音の呟きが我を呼ぶ

古きは良きと美しきを知る晩秋の夕暮れ時に…

2005/12/20 (Tue)

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