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琴の部屋


[14] 脳に染み渡り屈折する
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よく噛みなさい
きっと痛がらないから
そもそもその逆を口にしたとしても

蒼さを見なさい
よく晴れた日とは限らないけど

鉄と草が混ざった瞬間を撮りなさい
何も感じないとしたらそれはそれで良い

何もかも失いたいと願っても
きっと何も失わない
失うものもなかった私の中身はきっと美味しいはず

瓦礫に埋もれた看板をみれば何の味かわかるでしょ

四六時中白く濁ったのか
灰色だと言われたのか
もしくは真っ黒の墨のような
雲が浮いていたとして
本当は茶色く濁った
もしくは錆びただけだったとしてもね

頭の中に
いや
脳みその一部に染み込んだ
白くカビたのかも

そんな僕の脳みそをまだ愛すのは
おかしくなってしまった君の負け
標本にするか瓶詰めにつけとけばいいかと

自分でもこの吸っている空気でさえ
おかしく感じてしまうのに
もうもどれないとわかってても
君がそうしたんだから
結局は僕の負けか

でも最後にやっぱりまだ認められないってさ

2013/03/24 (Sun)

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