詩人:琴 | [投票][得票][編集] |
よく噛みなさい
きっと痛がらないから
そもそもその逆を口にしたとしても
蒼さを見なさい
よく晴れた日とは限らないけど
鉄と草が混ざった瞬間を撮りなさい
何も感じないとしたらそれはそれで良い
何もかも失いたいと願っても
きっと何も失わない
失うものもなかった私の中身はきっと美味しいはず
瓦礫に埋もれた看板をみれば何の味かわかるでしょ
四六時中白く濁ったのか
灰色だと言われたのか
もしくは真っ黒の墨のような
雲が浮いていたとして
本当は茶色く濁った
もしくは錆びただけだったとしてもね
頭の中に
いや
脳みその一部に染み込んだ
白くカビたのかも
そんな僕の脳みそをまだ愛すのは
おかしくなってしまった君の負け
標本にするか瓶詰めにつけとけばいいかと
自分でもこの吸っている空気でさえ
おかしく感じてしまうのに
もうもどれないとわかってても
君がそうしたんだから
結局は僕の負けか
でも最後にやっぱりまだ認められないってさ