眼前に広がる工場の煙突からものすごい勢いで天にたなびく煙のこいのぼり…公害をまきちらしているはずなのになぜか煙が誇らしげに天に昇っていくように感じてしまう不思議…あるときはまるで白夜に浮かぶ廃墟の神殿あるときは取り壊された残骸の遊園地のよう煙を吐かない煙突を見ていると喧騒のない競技場のようでさびしい生き生きと息を吸って鼓動の音を響かせて…命の息吹が感じられる煙突の煙に安堵する朝躍動した工場が今日もまた眼前に…
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