詩人:さきネコ | [投票][編集] |
なにもない水面に
映るのは幻の陰
ひんやりとした風が
世界をかすめる
毎日が幻想で
本当はない 見間違いで
私の瞳が気がついた
君の姿さえ マボロシで
夢なら ユメでおしまい
幻は 悲しみを誘ってくる
見えるのに 聞こえるのに
こんなに 届きそうなのに
なにもない記憶に
浮かぶのは幻の陰
ひんやりとした風が
光を隠した
私の心が喜んだ
君の姿さえ マボロシで
君と一緒に過ごした
その時間さえも 幻で
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超えられない 記憶の崖
打ち寄せる波は そう
数え切れない 今日の日の
美しく砕けた クリスタル
無理に針を動かした
時間という名は 淡く消え去った
思った以上に もろい月
足早に沈む 太陽
小さくたっていい
私の持つ 無色のクリスタル
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私は何も持っていない
そんなことばかり考えて
他の人のすごいところに
惹かれて 憧れて 落ち込んで
外に出て見れば
隣の庭の芝生はあおく
隣にお邪魔し 隣を見れば
自分の庭の芝生もあおく
普段は気づかないけれど
私もきっと 何かを持っているんだ
それが 形あるものじゃなかったとしても
見えるものだけが すべてじゃないから
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空は遠くなんてない
僕たちが背伸びをすれば
あの雲にだって 夜にしか
顔を見せない 星にだって
たとえ片手だけだとしても
きっと届くはずなんだ
重力なんて関係ない
心に生まれた 君のツバサは
笑顔を見て 眠りについた
幸せな 夢見てた
やっぱり 一日の終わりぐらいは
いい気分でしめたいよね
宇宙は遠くなんてない
僕たちがいる 地球も
僕たちが住んでいる 街も
れっきとした 宇宙の一部だから
立ち止まってもいいんだよ
道は逃げたりしないから
常識なんて関係ない
心に生まれた 君だけのツバサ
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不安を
幸せに変えてくれる場所があったら
痛みを
幸福に変えてくれる場所があったら
すごくほしいなって思う
だけど、そんな場所があったら
人は、努力することも
立ち向かうことも忘れて
都合のいいように
いつも自分だけの笑顔のために
動くようになっていく気がする
怖かったり
悩んだり
落ち込んだり
そんな感情も忘れて
泣いたり
怒ったり
寂しかったり
そういうのが全部消えてしまったら
この世界はどうなっちゃうんだろう・・・
そういうものこそ
そういうものだから
乗り越えていった先に
見えたものが尊く思えるし
そういうものこそ
そういうものだから
乗り越えていった先で
得たものが愛おしくなる
そういうものこそ
本当は必要だったりして
そういうものだから
今の私があるんだと思う
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時色の月
その影は
銀の風に
なびく
その光にある
意味を知りたい
翼に隠れた記憶
逆さまに得た
真実は
ただの偽り
でしかなかった
めぐる物語
愛を探して
どこへでもゆきましょう
計画も無く
地図さえも無く
この地を
歩いているけれど
瞳の奥の
確かなものが
導いてくれるでしょう
永遠を空に
求めたけれど
叶うことなく
淡く枯れた
けれど生きよう
自信を持って
その花に 恥じぬように
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小川のせせらぎ 光の空へ
涙に濡れた いく年月
銀のクロニクル 誓おう
夢は幻
そびえたつ山脈 その奥へ
巻き戻せない 運命は
眠るクロニクル 生きよう
夢は幻
砕けたガラス 遥か海へ
失うかも知れぬ 明日を見た
続くクロニクル 仲間はいらない
夢は幻
自分の意思で 歩いてゆこう
この永遠の世界で
夢は幻
でも そう思えないこともある
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海のかどに 空の間に
葬り去られた 瞳の取引
弱さだけが 埋め尽くしてく
素直な心が とても まぶしかった
月の都 運命はすぐそこ
小さく信じた あの向こう
それだけ これだけ 永遠
七色よりも もっと綺麗な場所
夜明けの 光は魔法
眠ってた 時間が
静かに舞い上がる
月の雫 未来はすぐそば
果てしない星 あの季節
それから これから 永遠
(だから きっと もっと ずっと だよね)
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詩と風景が交差する
ときとして すべては
はかなすぎる
かなしみを忘れるな
けがれを見て見ぬふりをしても
がそりんの切れた車
えるものは何もない
のぞみだけは 一応持っておこう
なかったことになんかならない
いまを生きる者たちよ
もうすぐ見える 心に秘めし言葉は
のを越え 山を越え 君の元へ