ホーム > 詩人の部屋 > さきネコの部屋 > 結晶

さきネコの部屋


[163] 結晶
詩人:さきネコ [投票][編集]

無理して背伸びしてなくちゃ

不安だったんだ 僕は

暗闇の中で 大げさなくらい

存在を示す 白い鳥に憧れてた




夜空を駆け抜ける 星よりも

青空をまたぎこす 虹よりも

僕は この両手に掴みたかった

優柔不断でも 決して消えない未来を




世界中のシナリオは

こね回されて 覆されて 変わっていく

無色透明な でも強い流れに押されて

だけど僕は この足で立っていよう




理想はしまい込んでおこうとして

夢だったんだ 僕の

いくつもの戸惑いでも 穢れないようにと

まるで宝石みたく 大切にしてた




また過ぎ去ってゆく 声よりも

移り変わってゆく 日々よりも

僕は この両手に抱きたかった

暗中模索でも 決して消えない光を




どこかにあるピリオドは

裏返されて 打ち込まれて 切られてゆく

限りの無い物語 なるようになるけど

それでも僕は 僕の明日を切り開こう







誰が決めるんじゃなく


僕が創ってゆくんだ



2007/09/15 (Sat)

前頁] [さきネコの部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -