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さきネコの部屋


[181] そっと
詩人:さきネコ [投票][編集]

切ないほどに 愛おしく想うのはなぜ?


この時計の刻む 秒針の音を聞きながら眠る




繰り返していくことでさえ


何かを知ってゆける気がした




空のうつろいゆく様に


流れていくのはそよ風に似た曖昧な嘘




もう目覚めなくても大丈夫な気がする


そう思っていたけれど




君に腕を掴まれて気づいた


思った以上に 世界は広かったってことを




留まることだけじゃ見つけられない


小さな光が あるってことを




変わっていく景色の中には


不安じゃない 気持ちが生まれることを




君の言葉に 気づくと泣いている


それは 乾いた心に


嬉しいくらい染み込んでいくから






カタチじゃないのにね


こんなにも綺麗に残るんだね






明日がこんなにも


光を包んで 待ってくれてたことなんてなかった








君は光をくれる



気づかないくらい さりげなく


2008/09/14 (Sun)

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