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さきネコの部屋


[239] どうか失くさないで
詩人:さきネコ [投票][編集]


水晶のイヤリング揺らして

君は月夜の空を見上げた

プラスチックで作ったニセモノ

両手いっぱいに抱えて



現実にはほど遠い

たくさんのきらきらした幻の中で

僕は何を願ったのか

もう忘れてしまったけど



君の声が不意に 

心の中 再生されて

その一枚の想い出に

ありがとうの言葉 貼りつけて



ひっくり返したら

それも表だった

両面印刷なら

失敗もないのかな



透明な欠片を

湖に落として

君は祈りをささげる



どうして



純白の翼は

穢れを知らぬの?

それとも君が

守っているの?



乱れた画面の向こうに

君の涙を見た気がした

2009/11/27 (Fri)

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