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さきネコの部屋


[242] 鍵かけたままの空間
詩人:さきネコ [投票][編集]

ただの真っ白だった時間を
塗りつぶした

何色にしたかは
忘れた

ただ

満足したのは覚えてる



自分には何もないんだって
気づいた瞬間 散りたくなった
ばらばらになれば その中のひとつぐらい
輝いているかもしれないと思って



刺さる
言葉は
誰が
放ったモノ?



ただの幻聴かもしれない
被害妄想かもしれない
不正解かもしれない
無駄かもしれない



何か呟いた1秒前
それはもう遠い昔なのだと



つむじ風
忘れてください
もう何も求めないから
もう何も聞かないから



地面に投げつけた水晶の屑を
丁寧に箒で集めてみるの
その粉をいっぱいためて
いつかそれに埋もれようと思うの



きらきら
キラキラ



せめて 太陽の光を反射しよう
ばしっと正確に
ウインクして丸く収めよう
月みたいになりたいね


2009/12/20 (Sun)

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