ホーム > 詩人の部屋 > 泣くの部屋 > 猫

泣くの部屋


[13] 
詩人:泣く [投票][編集]

こっちにおいで


ゆっくり…ゆっくり
お前はォレの膝の上に


痩せた体

元気のない鳴き声

寿命1ヶ月って言われた時

ォレはなによりもこの現実を恨んだよ

時が進むたんびに
お前はどんどん弱くなり

それに比例して
ォレの涙も量をました
なんでお前なんだろうな……

お前なんもしてないのにな……

お前はイツもォレの涙をみると元気な振りをして

顔をこすりつけてきた

可愛いな…

優しいな…

抱きしめるとお前は
飯のときよりも

寝てるときよりも

嬉しそうな顔で…


ニャー…って泣いたよね

ずっと膝の上にいてほしかったけど…
運命の日はくるんだ
お前は痛そうな悲鳴を上げる

いつか呼吸はとまり静かになった

ォレは泣きながらお前を強く抱きしめた
いつも幸せそうに鳴いてくれたのに

もう声がしない……
今だけ泣かせて

ォレこれから泣かないから

泣くとお前心配するだろ

だから泣かないよ

今までありがとう

本当にありがとう

2006/11/04 (Sat)

前頁] [泣くの部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -