詩人:泣く | [投票][得票][編集] |
今日もやっと帰れる
朝は快晴だった
雲一つない星と月が上で手をつないでる
人通りの少ない駅のホーム
あるのは疲れた顔をした僕と
くしゃくしゃ顔の紙くず
ベンチには煙草いりの缶コーヒー
変わらない景色にお礼を言おう
今日も生きててよかったと
ポケットの煙草を一本取り出し火をつける
一回目は風で火がつかない
二回目は火花がとびちっただけ
三回目で煙草に火がついた
思いどうりにいかないんだ
ライターの火のように
あれ?さっきまで星と月は仲良く手つないでたのにな
月が離れてく
こんな光景も幸せの一つ
家にかえって
奥さんの飯か風呂かの質問を楽しみに
一歩をかみしめ
家につく
今日も生きててよかった
君の顔を見るとその言葉がね
体中に溢れるんだ