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泣くの部屋


[3] 帰り道
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今日もやっと帰れる

朝は快晴だった


雲一つない星と月が上で手をつないでる

人通りの少ない駅のホーム


あるのは疲れた顔をした僕と


くしゃくしゃ顔の紙くず


ベンチには煙草いりの缶コーヒー


変わらない景色にお礼を言おう


今日も生きててよかったと


ポケットの煙草を一本取り出し火をつける


一回目は風で火がつかない


二回目は火花がとびちっただけ


三回目で煙草に火がついた


思いどうりにいかないんだ


ライターの火のように


あれ?さっきまで星と月は仲良く手つないでたのにな


月が離れてく


こんな光景も幸せの一つ


家にかえって


奥さんの飯か風呂かの質問を楽しみに


一歩をかみしめ


家につく


今日も生きててよかった


君の顔を見るとその言葉がね


体中に溢れるんだ

2006/10/20 (Fri)

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