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放射能]の部屋


[421] 窓の外は裸木
詩人:放射能] [投票][編集]

今日は気分がいい
僕の命は
ドレミファソラシド
どれくらいなの?
時計の
カチカチ音のように
心臓音がシャウトする
精一杯に
生きてるんだね
でも永くはない…

呪文言語の日々の中
思考まとまらず
荷物まとまらず
旅立つ勇気は未だない
投薬を頑なに拒否
人生そのもの
病気にだって
抵抗してみせる

ポックリ逝ったら
笑ってほしい
誰も悲しむな
それが遺言
誰も信じちゃいない
どうせ聞こえない

窓から見える風景は
葉の一枚さえない老木
僕の心も老いたのか
何の飾りもない死に体
もう
落ちてしまっている
抵抗むなしく‥

明日は
やってくるのかな

2004/09/21 (Tue)

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