詩人:杞柳 | [投票][編集] |
最近
唄えねェんだよ
忙しさの所為にしたけど
最近
唄えねェんだよ
語彙力の所為にしたけど
最近
唄えねェんだよ
責任転嫁も底を尽きて
痛い目みたよ
やっぱり
大人しくなるよ
ぱったり
あたし
勝手に唄うから
あんた
勝手に聴いてって
あたし
勝手に消えるけど
あんた
勝手に消えないで
詩人:杞柳 | [投票][編集] |
ああもう
嫌になる
厭になる
一体
何処から
湧いて来るのか
此の子達
指に吸い付き
離れない
思考を占拠し
剥がれない
ああもう
嫌になる
厭になる
早々に
飛んで火に入れ
夏の蟲
飛んで火に入れ
夏の蟲
詩人:杞柳 | [投票][編集] |
「あたしウタが無いと生きてけないの」
俯きながら少し笑った
その日から貴方
あたしのウタに
非道く共感するものだから
腹の中で少し嘲笑った
ごめんね
あたしこういうの無いと生きてけないの
詩人:杞柳 | [投票][編集] |
身長を誤魔化して
顔面に嘘を施して
皮膚に華を描いて
それでも何故
未だ足りない気がする
髪に彩りを添えて
穴を飾りで埋めて
肺を煙で満たして
それでも何故
未だ足りない気がする
それでも何故
未だ足りない気がする
詩人:杞柳 | [投票][編集] |
ねぇ
何処に居るの 空の下
西への旅は 良好かい
ああ
どうか彼の行く手に
綺麗な空を
綺麗な空を
ねぇ
此処に居るよ 空の下
東のあたしは 元気です
ああ
どうか彼の行く手に
綺麗な空を
綺麗な空を
ああ
つい描きたくなる様な
綺麗な空を
綺麗な空を
詩人:杞柳 | [投票][編集] |
雑踏を愛せるようになったのは
消えたくなった時
案外
誰もあたしを必要としないと気付いたら
別に何も変わらないわって
嗤えてしまったんだ
東京
あたしを殺しては生かす街
詩人:杞柳 | [投票][編集] |
あたしの携帯は
不便なもので
メイル消去に
暗証番号が要る
1
2
1
8
笑ってしまうね
君の言葉は
君の誕生日で
消えて去く
1
2
1
泣けてしまうね
君の最後(サヨナラ)だけは
君の始まりでデリート出来ない
詩人:杞柳 | [投票][編集] |
責めている
クローゼットの奥
息を殺して
責めている
雑踏の中
左右非対称の仮面
責めている
責任転嫁の罠
良心を痛めて
だから何時か
胸のそれの
止血も兼ねて
母親よりも強く
強く抱き締めて
大きくこう囁いてやる
それでも、
オマエを愛してる。
ざまぁみやがれ