二月の燕は地を掠め異常の程を知らしめる絶えぬ愚行は繰り返し緋色い牡丹を撒き散らす動かぬ貴方を胸に抱き私は石に口付ける黒い迎えを焼き払い遠く遠くに嘘を吐く歪んだ儘の前脚で鳩が横目で通り過ぎ飲み込んだだけの事態から静かに傷が滲みだす還らぬ貴方を胸に抱き私は此処に立ち尽くす黒い迎えを押し潰し遠く遠くに嘘を吐く遠く遠くに嘘を吐く
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